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ペルシア絨毯情報

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① 絨毯のなかま−さまざまな染織品

絨毯とは何か…といったとき、一定の条件を付した狭義の絨毯と、敷物全般を指す広義の絨毯が考えられる。

狭義の絨毯

羊毛、ないしは絹、綿を主要な素材とした毛羽(パイル)のある手織りの敷物。

広義の絨毯

織り組織をもたない不織布のフェルト(毛氈)やキリム (綴織)などの平織りの敷物を含む。もちろん手織りに限らず、機械織りの敷物も広義の絨毯に含まれる。

ここでは、敷物として使用される広義の絨毯…パイル織りの絨毯の仲間とされるさまざまな手織りの敷物/織物について見てみる

​絨毯という言葉の定義についてはコチラから

 

②絨毯の仲間 とされる織物、織り方に対する名称

◆キリム kilim   ゲリーム

トルコ語でキリム、ペルシア語でゲリーム。一般に綴織(tapestry)と呼ばれる技法で、色糸である緯糸を折り返すことによって文様を構成する。文様の分かれ目で裂け目(ハツリ)が生じる簡単なタイプ(slitweave)をはじめ、そのハツリをなくすための工夫が取り入れられたインターロック・タイプや、別の緯糸を挿入するタイプなどさまざまな技法がある。

◆スーマーク  soumak ソマック

カフカース(コーカサス)の地名シェマハ(Shemakha)に由来するといわれるスーマーク(soumak)は、ちょうど纏(まつり)縫いするように、行きつ戻りつ経糸に緯糸を巻いていくという織り方(weft-wrapping)である。経糸4本を超して2本戻るのが標準的なスーマークだが、上下が対称の向きで織られたものはカウンター・スーマークと呼ばれ鎖繍(くさりぬい)のような効果がでるし、2本超して1本戻る緻密なスーマークもある。バフティヤーリー族はレンディー(巧妙な織り)と呼んでいる。

◆ジャージーム   jajim ジャジム

イランでジャージームと呼ばれるこの織りは、異なる色の経糸を縞状に並べ、その経糸の浮き沈みによって文様を織り出していく平織りの一技法 (warp-faced patterning) である。緯糸は表面にはあらわれず、文様は珍しく経糸によって表現される。遊牧民の簡単な織り機でつくられるこの織物は、横幅が狭く、耳の部分を縫いあわせることによってさまざまな用途に利用されている。

◆その他の平織り

この他、縫取織(brocade)といわれる平織り地に緯糸が別に文様を織り出すために加えられる技法があり、トルコ語起源のジジム(cicim)やズィリ(zili)がこれに相当する。またイランにはズィールー(zilu)と呼ばれる綿の平織りもあり、先述のジャージーム(jajim)などとともに言葉と技法の混乱がまま見受けられる。染織品の技法としては、これに刺繍(embroidery)が加わり、ひとつの織物にいくつかの技法が混在することも数多く見られる。

◆フェルト   felt carpet   ナマド

これは織物ではなく、いわゆる不織布と呼ばれる、獣毛の繊維が絡まり圧縮された状態の布である。これは縮絨といって、獣毛に水あるいは石鹸水をかけ、熱あるいは圧力、振動などを加えることによって、繊維の表面にあるウロコ状のクチクラが開き、絡まる性質を利用したものである。無地のものもあれば、正倉院に遺る花氈のように、染色した毛を配した美しい文様のフェルトもある。

 

③用途に対する名称

◆ソフレ cooking or dining cloth  ソフレ

食事に関わる布である。イランでは床にこのソフレ(ダイニングクロス)を敷いて料理を並べ、周りに座って食事をする。織り方や大きさはさまざまで、長方形のものが多く見られる。降り方はさまざまでキリム、スーマーク、また綿布にプリントしたガラムカール(更紗)もある。調理用のフキンとして、またナンなどをくるむ布としてのナン・ソフレもある。こちらは一般的に正方形である。

◆塩入れ salt bag  ナマクダーン

塩は調理用だけでなく、偶蹄類家畜必須のミネラル補給源としても欠かせない。ナマクダーンは、高さ約50cm、幅約40cmの凸型形状の袋で、異なった平織り構造をもつものが多く、なかには表面がパイル処理されたものもある。アフシャール、バフティヤーリー、バルーチ、ロル、シャーサヴァンなどの部族が利用している。

◆布団入れ bedding bag  マフラシュ

マフラシュは、長辺約90cm、高さ約30cmの箱状になった寝具入れあるいは衣装カバンである。綴れ織りキリムかスーマークのものが中心で、シャーサヴァン、アフシャール、コルド(クルド)、ガシュガーイーの部族が使用する。

◆鞍袋  saddle bag/horse bag  ホルジーン

2つの袋をつないだような形のホルジーンは、馬やロバ、ラクダなどの背に渡して用いるか、肩に担ぐようにして運搬するためのバッグである。広げると約60×150cmほどのサイズで、さまざまな織りの平織り、あるいは表面をパイル仕上がりにしたものなどがある。

◆スプーン入れ  spoon bag  ガーショグダーン

スプーンやフォーク、小物を収める3つのポーチから成る食器入れ。全体を通す紐がついており、ラクダの首に巻いたりテントの中に吊るすようになっている。

◆小物入れ small bag  チャンテ

スプーンや小物を入れる小さな袋。肩に掛けたり、手提げカバンにようにもなる。

◆馬覆い  horse cover  ジョレ・アスブ

鞍の下に敷くか馬を飾るための織物。首の周りに巻いて留める胸当てが2つ突出しているような凹型形状となっている。トルキャマーン(トルクメン)やシャーサヴァンの部族に見かける。また、突出部が1つのロバ覆い(ルー・オナギー)もある。

ペルシャ(イラン)の遊牧民と染織品

 
 
 
 
 
 
 
 
 

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