PERSIAN CARPET

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ペルシア絨毯情報

◆タブリーズ TABRIZ

カフカース(コーカサス)山系の南、標高1,360mの高原にタブリーズの町はある。夏は涼しいが、冬は寒く厚い雪におおわれてしまう。この地は、いろんな意味で、イランで最もヨーロッパ世界に近かったといえる。古くから東西交通の重要な位置を占め、その歴史はサーサーン朝時代にはじまり、3世紀にはアゼルバイジャン、14世紀にはイル・ハーン国の首都ともなった。19世紀にはイランの商業の中心地として、タブリーズ商人の絨毯産業復興における活躍ぶりは目をみはるものがあり、イラン近代化の一翼を担った街である。ペルシア絨毯復興の要因のひとつに欧州市場における絨毯需要の急増が挙げられるが、当時の欧州はイスタンブルを通してオリエントの地と繋がっていたといえる。タブリーズは14世紀からすでに文芸の盛んな地で、サファヴィー朝初期の都が存在した地でもある。そこに経済力というパトロネージが加わり、タブリーズは、周辺地域はもとよりマシュハドやケルマーンにまで生産ネットワークの手を差し伸べている。またヨーロッパの市場を見据えたその絨毯づくりは、幅広いデザインの開発にも繋がっている。そのため伝統的にデザインを中心とした工房が多い。タブリーズの絨毯づくりは、工場生産であり、織り手は時間や制約に拘束されない男性である。織りには、ゴラーブと呼ばれる先が鉤針となったナイフを用い、いかつい指の男性でも手早くパイル糸が通せる工夫も凝らされている。工場生産であり、トルコ結びが中心で、比較的安定した品質のものが多い。一般的には、フラワーと呼ばれる柔らかな調子の花文のメダリオン絨毯やマーヒーと呼ばれるヘラーティー・パターンの細かなモティーフでメダリオンを構成するタイプの絨毯が中心で、あらゆるタイプのピクトリアル絨毯はタブリーズの真骨頂とするところである。

◆ヘリース HERIS/HERIZ

北西ペルシア、タブリーズとアルダビールのほぼ中間にある村の名であると同時に、このあたり数十の村からなる地域の名称でもある。ヘリースで本格的に絨毯づくりが始まったのは、19世紀末、タブリーズの商人の指導によるものであるが、ヘリースのデザインは、タブリーズとはまったく異なり、幾何学的な直線を残したやや生硬な、個性的なメダリオン・コーナー・デザインや紋章のような花文デザインとなっている。アメリカではこの地域の良質な絨毯を、近辺の村の名サラーブに由来するセラピーの名で販売してきた。2本の木綿の横糸を用いたしっかりとした構造で仕上げられており、ペルシア絨毯の中では、ビージャールに次ぐ耐久性をもつ絨毯とされている。

◆アルダビール (アルダビル) ARDABIL

イラン北西部、東アーザルバーイジャーン州の州都であるアルダビールは、サファヴィー神秘教団の本拠地で、教団の開祖でありサファヴィー朝ペルシアの父祖となったシェイフ・サフィー=オッディーンを祀った廟、アルダビール・モスクのあるところ。ヴイクトリア&アルバート美術館にある16世紀の名品「アルダビール絨毯」は、ここに奉納されたと伝えられる絨毯だが、この地で製作されたわけではない。ここでは、幾何学文様の絨毯が数多くつくられている。第2次大戦後、ロシアからのカフカース(コーカサス)絨毯の入手が困難となったため、1960年以降カフカースのデザインのものが多くつくられるようになったからである。少し西に位置するメシュキーン・シャハルでも類似した絨毯がつくられている。

◆サラーブ Sarab

タブリーズとアルダビールの中間にあるサラーブは、幾何学文のランナー絨毯の産地で、セラピーの語源ともなった。西アーザルバーイジャーン州にあるサラーブは、アルダビール同様、カフカース意匠が中心だったが、近年ではマーヒー柄が多くなっている。

◆バフシャーイェシュ Bakhshayesh

ヘリースの南西にある村で、ヘリースと似た意匠の絨毯だが、色調やデザインにユニークさがある。古いものには、ヘラーティー意匠のものがあり、コレクター・フイテムとなっている。最高峰4,810mのサバラーン山系の南と西の30ほどの町や村は、ヘリース地区に含まれ、バフシャーイェシュの他にメフラバーンやアハルが有名。

◆マラーゲ/マラゲ  Maragheh

イラン北西部、オルーミーイェ湖の東にある古い町マラーゲは、13-14世紀の一時期、モンゴル系のイル・ハーン国の首都ともなったところである。マラーゲとは、「獣たちの転げまわる場所」という意味があり、モンゴル人たちは馬を養うのに適したこの草原風景をこよなく愛したと伝えられている。マラーゲでつくられる絨毯は、クムのコピーが中心である。デザイン、色づかいにはタブリーズなどに見られる要素が含まれることもあるが、まったくのクムのコピーもある。経糸、緯糸には綿を使用し、パイルのみ絹のものが多く見られるが、近年は地組織にも絹を使用するものも多くなっている。織り方は、タブリーズなどと同じ独特のフックのついた器具を用い、近年、安価に入手できるシルク絨毯として、大きな需要を獲得している。

◆ザンジャーン/ザンジャン Zanjan

ザンジャーンは、テヘラーンとタブリーズのちょうど中間に位置する。このあたり一帯はクルド人の町が多く、ナイフの名産地として知られてきたが、近年はシルク絨毯の産地としても知られる。昔はハマダーン北部のハムセ地区でつくられた絨毯の集積地で、ザンジャーン絨毯の名で一般に取り引きされていた。また一時期、ビージャール絨毯のコピー産地として知られ、現在はシルク絨毯で人気が高いクムのコピー産地のひとつとして名が通るようになった。マラーゲ同様、綿の組織に絹パイルの左右均等結びで織られる。マラーゲに比べて比較的緻密な織りのものも見られ、クムの中級品として取り扱われることもある。

◆ホイ Khoy

タブリーズの北西150kmに位置し、タブリーズのコピー産地として知られる。

 
 
 
 
 
 
 
 
9076|タブリーズ・メダリオン・コーナー文様様絨毯

商品名/タブリーズ・メダリオン・コーナー文様様絨毯

生産地/イラン・タブリーズ

製作年代/1990年代(経年20〜30年/未使用品)

サイズ/199x151㎝ 

パイル/ウール 

縦糸/綿

織り密度/1㎝角に5×5=25kn(ノット) 

計算上の総ノット数/751,225kn

※knとはknot(ノット=結び)の略

​¥225,300 (税別)

商品名/タブリーズ・メダリオン文様様絨毯

生産地/イラン・タブリーズ

製作年代/1980年代(経年30〜40年/未使用品)

サイズ/190x139㎝ 

パイル/ウール 

縦糸/綿

織り密度/1㎝角に8×8=64kn(ノット) 

計算上の総ノット数/1,690,240kn

※knとはknot(ノット=結び)の略

​¥507,000(税別)

商品名/ビドゲネ・メダリオンコーナー文様絨毯

生産地/ビドゲネ

製作年代/近作(経年2〜10年/未使用品)

サイズ/201x143㎝

パイル/ウール

縦糸/綿

織り密度/1㎝角に6×6=36ノット 

計算上の総ノット数/1,034,748kn

※knとはknot(ノット=結び)の略

​¥284,600(税別)

ペルシャ絨毯の主要産地と沿革/北西ペルシャの絨毯

北西ペルシア、アーザルバーイジャーン地方はトルコ語文化圏となっている。このエリア最大の絨毯集散地となっているのが…サファヴィー朝の初期の都として幾多のすばらしい宮廷絨毯を生み出し、また19世紀末の絨毯復興期にはその原動力となったタブリーズの街で、この街の周辺地域には数多くの絨毯産地が点在する。

北西ペルシアの主要な絨毯産地とその沿革

9099|ビドゲネ・メダリオンコーナー文様絨毯

商品名/ビドゲネ・メダリオンコーナー文様絨毯

生産地/ビドゲネ

製作年代/現代(経年2〜10年/未使用品)

サイズ/218x140㎝

パイル/ウール

縦糸/綿

織り密度/1㎝角に5×5=25ノット 

計算上の総ノット数/763,000kn

※knとはknot(ノット=結び)の略

​¥210,000 (税別)

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