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ペルシア絨毯情報

PERSIAN CARPET

草花が木の枝のように左右に茎を広げ、天を目指して伸びていく、今を生きる命を祝福するような花鳥図柄の絨毯。フィールド内には3羽の鳥。その中で最上部に描かれているのは、イランの叙事詩「王書(シャーナーメ)」にも登場する伝説の鳥で、人語を話すといわれるスィーモルグと思われる。

不死鳥のような装飾性に富んだ鶏冠、羽、長い尾羽を有する色彩豊かな、この鳥の図像は、イル・ハーン朝の時代、中国絵画の鳳凰がイランに伝えられて、スィーモルグに置き換わって定着したものとされている。

日本では花や鳥は、花鳥風月など美しいの自然や季節の移ろいを尊ぶ風雅な趣を視覚的に表現するための対象物として図像化される場合が多いが、イランでは花や樹木が表現主題で、鳥はそこに集う楽園の象徴物として登場することが多く、そこには自然を愛でるということよりも、花や樹木に象徴される楽園を表現するための主題材料であって、花の種類に拘る様子は感じられない。この絨毯も、その主題は、やはり永遠の命・生命の樹にあり、鳥は植物の生命力を謳歌する対象物として…描かれたものにすぎないと思われる。

 

テーマは古典的だが、写実的な要素が盛り込まれた現代的図柄のカーシャーン産の絨毯で、サイズは217x137㎝。織り密度1㎝角に6×5=30kn(ノット)。ペルシア絨毯の一般的クオリティー指標であらわすと40RAJ相当。さほど細かな織りの絨毯ではないが、西洋絵画のような絵柄文様を巧みに織り上げている。カーシャーンらしい技術の高さを示している優品で、絨毯上部にはペルシア語でシャーデサーという工房名が織り込まれている。

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数寄の絨毯33248/ペルシア

カシャーン(カーシャーン)樹木花鳥文様絨毯

約217x137㎝

​¥312,000(税別)

​商品登録情報

カーシャーン(カシャーン)・樹木花鳥文様絨毯:217x137㎝

ペルシア語でドザールと呼ばれる中振りサイズの絨毯で、2人掛け、3人掛けのソファー前の

中敷などにご使用いただけます。

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商品名/カシャーン(カーシャーン)・樹木花鳥文様様絨毯

品番/数寄の絨毯33248-90

生産地/イラン・カシャーン(カーシャーン)

製作年代/1990年代(経年20〜30年/未使用品)

サイズ/217x137㎝ 

パイル/ウール 

縦糸/綿

織り密度/1㎝角に6×5=30kn(ノット) 

計算上の総ノット数/891,870kn

※knとはknot(ノット=結び)の略

 

手織り工程における所要製作時間/約892時間

(熟練工/織り手のスピード1,000kn/時として換算)

※891,870kn÷1,000kn=892時間

手織り工程における所要製作日数:約112日

※892÷8=111.5(1日8時間労働として換算)

完成までの所要時間:推定約6ヶ月

※織り機の準備から洗い・仕上げまで、本作完成までに要したと思われる制作時間

①基準単価:¥250/1,000kn

​②百分率評価:140% 

単価評価:(①×​②)/1,000kn=¥350

販売価格:¥312,000

※891,870kn×制作単価評価(¥350/1,000kn)=¥312,155

①基準単価とは

作品価値の根拠(質と価格の関係)となるものを明確して、ご提案させていただくために、制作原価の約70%を占めるといわれる…織り職人の労働単価を基準ベースとして、本サイトが独自に算出させていただいた1,000kn(ノット)あたりの…ペルシア絨毯標準的評価額

​②百分率評価とは、

ペルシア絨毯の標準的評価(①基準単価)と対象作品の現地評価、その差異を指数で表したもの。

単価評価

対象作品(絨毯)の1,000knあたりの評価額。

<詳しくはコチラから>

​商品解説

カーシャーン(カシャーン)絨毯について

数寄の絨毯33248/カーシャーン(カシャーン)・樹木花鳥文様絨毯

ペルシア絨毯のトップクラスについて語られる時、しばしば掲げられるのがエスファハーンとカーシャーンの名である。カーシャーンはエスファハーンとテヘラーンのほぼ中間に位置し、古くから工芸の町として栄えてきたところで、陶器やタイル、絹織物など、様々な分野で、すぐれた作品をつくりだしてきた。このためカーシャーニー(カーシャー人)は、ペルシアの工芸分野では常に尊崇を集める存在であったといわれる。

 

また、この町はシャー・アッバース1世が愛した町としても知られており、サファヴィー朝当時、王室専用の絨毯工房が置かれ、誉れ高きカーシャーンの職人の手によって、高い芸術性を有する優れた作品が数多く作り出されてきたといわれている。今日、その一部をオーストリア工芸美術館所蔵の帝王狩猟文絨毯やロンドンV&A博物館のアルダビール絨毯、ニューヨーク、メトロポリタン美術館の絹絨毯などに、見ることができる。

 

​カーシャーンは、絨毯工芸の分野では、今も第1級の絨毯産地であり、ウールのみならず絹製の絨毯も数多く造られている。サイズは街の工房ではあらゆるフォーマットのもの、部屋サイズの12㎡までのものがつくられており、​カーシャーン郊外の村では通常ドザールと呼ばれる1.5×2.2mまでのものが数多く織られている。カラーは鮮明なブルーや赤、それにベ―ジュやアイヴォリーがフィールドに、装飾用にはいろんな色彩が用いられている。色調はかすかに輝きを保持しその優れた特質を示している。

 

デザインパターンは、オーソドックスな伝統柄、メダリオン文や総柄のアフシャーンのものが多く、メヘラーブや花瓶文、ピクトリアルなどがそれに次ぐ。地組織には縦糸、緯糸とも、素晴らしい紡ぎの綿か絹が用いられている。織りはペルシア結びの緻密な織りで、密度は2,000kn〜10,000kn/dm2(1㎝角に5×4=20knから10×10=100kn)。絹のものはさらに細かい織りのものもある。パイル素材には良質のウールが用いられ、良品ではコルク・ウールのものやデザインの縁取りに絹を用いたものなどが見受けられる。品質はペルシア絨毯でも最良のものに属し、丈夫で装飾性にも富む。よいものだと、とくに古いオールドやアンティーク絨毯には、高い資産価値があるとされている。

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