PERSIAN CARPET

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ペルシア絨毯情報

織りの密度と品質指標

織りの密度は、結びの細かさであり、品質のひとつのバロメーターでもある。一般的に細かい織りの絨毯が上質とされるように、文様の鮮明度がよくなり、耐久性も向上し、手間がかかる分、価値も高まり、高価なものとなる。通常、絨毯の織り密度は単位面積あたりのノット数で表示される。これには、メートル法KPSMとヤード・ポンド法KPSIの表示があり、knot per square meter(inch)の略となっている。またイラン特有の単位があり、これは長さに対する結びの数でラジRajとして表され、例えば50ラジの絨毯とは約6.5cmmあるいは7cmあたり50の結びをもつことを表している。このほか、イランの産地による特有の基準も存在する。

 

①織り密度の一般指標

KPSI, KPSM  knot/square inch (m) 

 <例> 400kpsi 400kn/in2,  600,000kn/m2,  6,000Pk/dm2,  6,000Tk/dm2,  6,000/dm2 

メートル法では、平方メートルあたりだと数値が大きくなるため、平方デシメートルを採用する場合がある。Pk, Tk などはペルシア結び、トルコ結びの違いも同時に表記している場合の表記法。単位が記載されない場合もある。

②カーシャーン(カシャーン)

タブリーズほかイラン全体 — RAJ 

<例> 50ラジ (50RAJ),  50×50 

横1ゲレ(1gereh)≒6.5cmあたりのラジ(列)数。ラジとは列を意味し、16ゲレで1ザル(zar’)=約104cmに相当する(ザルはドザルdo-zar’などに使われる単位用語)。50ラジは、横幅1ゲレあたりに50列の結びがあることを指し、長さに対してはほぼ正方の結びが生じることから、50×50の結びがあることと同義で、ノット数に換算すれば、約6,000kn/dm2, 380kn/in2となる。タブリーズなどは1ゲレを7cmとして換算し、35ラジ、40ラジ、50ラジ、60ラジなどの商品が出回っている。この単位は、ほぼ5ラジ単位の大まかな目安として一般的に使われており、ひとつの基準となっている。だから正確な数値として認識するべきものではない。65ラジの絨毯は6.5cm換算だと1cm四方に10×10の結びがあることとなり、7cm換算の70ラジだと同様に1cm四方に10×10の結びをもつこととなる。これは1ミリメートルに1つの結びがある非常に緻密な絨毯で、近年の工房作品では、これよりさらに細かい織りのものも数多く見かける。

 

③ケルマーン(ケルマン) 

80/40 

<例> 80/40 

最初の数字はたて糸の本数で、横幅1ゲレあたり80本のたて糸。次の数字は長さ1ゲレあたりのノット数でラジ数と合致することになる。すなわち40ラジと同じ意味である。70/35、80/40、 90/45、100/50などの商品がある。

 

④ナーイーン(ナイン)

La 

<例> チャハールラー chahar-la(またはチャールラー char-la), シェシュラー shesh-la, 

それぞれ糸を撚った本数を指す言葉で、糸の太さに対応し、織り密度に影響を与えることになる。ラーは、本。それぞれ4(チャハールchahar)本、6(シェシュshesh)本、9(ノフnoh)本の意味で、経糸に2本どり×2回撚り、3本どり×2回撚り、3本どり×3回撚りが施されている。細かいものではセ・ラー(3 se)もある。数が多いほど糸は太くなり、織り密度も粗くなる。ノフラーは約30-40ラジ、シェシュラーが約50-60ラジ、チャハールラーで約70-80ラジの見当といわれる。 

⑤エスファハーン(イスファハーン)

 kheft

<例>  16ヘフト(16kheft)

たて糸100列ごとに印をつけ、織り密度をカウントしたもの。例えば、ドザルで16ヘフトといえば、横幅約135-140㎝に1600の結び目ができるため、1600÷137×6.5で約75ラジとなる。

 

⑥換算

◆メートル法とヤードポンド法

 1インチ = 2.54㎝ =0.254dm  1フィート = 12 inches = 0.305m 1ヤード = 3 feet = 0.914m

 ◆メートル法、ヤードポンド法とイラン旧単位

中央  1ゲレ = 6.5cm = 2.56  inch  /1ザル =16ゲレ = 104cm  

北西  1ゲレ = 7.0cm = 2.76 inch   / 1ザル =16ゲレ = 112cm

◆KPSI  knot per square inch

 KPSDMから  KPSI = KPSDM×0.254×0.254

          =KPSDM×0.0645

(RAJからKPSI =(RAJ/2.56)×(RAJ/2.56)

        = RAJ×RAJ×0.153)

◆KPSDM  knot per square deci-meter

KPSIから KPSDM = KPSI/(0.254×0.254)

             = KPSI/0.0645

( RAJからKPSDM =(RAJ/6.5) ×(RAJ/6.5) ×100

             = RAJ×RAJ×2.37  )

◆RAJ

KPSDMから RAJ = √KPSDM ×0.65

KPSIから RAJ = √KPSI ×2.56

 

⑦その他の国の尺度

◆パキスタン・トルコ・インドカシミール地方

9/18, 10/20、11/22, 12/24、16/16, 16/18

横幅1インチあたりの結びの数、垂直方向1インチあたりのノット数を比のような形で表す。両方の数値を掛け合わせれば平方インチあたりのノット数がでる。パキスタンの絨毯では、ボハーラー・デザインと呼ばれるトルクメン・ギョーリ(紋章デザイン)の反復柄のものと、ペルシアン・デザインのものでは、織り構造が異なり、数値にある特徴が生まれる。ボハーラー・デザインのものは、9/18、10/20、11/22、12/24などで、緯糸が一本のシングル・ウェフトのため、すべての経糸が同一平面上に位置し1つの結びに対して目数が2つとなってしまう。一方ペルシアン・デザインのものは緯糸を2本以上わたすダブル・ウェフトで経糸が上下になり、裏からは1つの結びに対して下の経糸の結び目1つしか見えないため、16/16や16/18のようにほぼ同数の比となってあらわれる。

◆インド(バドーヒーおよびヴァラーナースィー/ベラナシ地方)

5/40、9/60、12/60

最初の数字はビスと呼ばれ、横幅9/10インチあたりのノット数、あとの数字はブータンと呼ばれ、長さ4 1/2インチあたりのノット数。ヤードを基準としており、9/60だと(9×60)÷(0.9×4.5)で約135kn/in2となる。

◆中国・チベット

90段 (90line)

横幅1呎(フィート)あたりの結び目の数。120段だと120/12で1インチあたり10ノット、10×10で100kn/in2となり、240段で400kn/in2となる。1フィートは約30cmだから、300段だと1cm四方に約10×10の結び目があるペルシア風の細かい織りの絨毯となる。

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