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ペルシア絨毯情報
PERSIAN CARPET
トルクメン族は、チュルク語のオズク群に属する部族民で、イラン北東部から、トルクメニスタン、アフガニスタンにかけて、中央アジア一帯に幅広く居住し、その多くが半農半牧の生活を営んでいるとされる。
イランでは、カスピ海東岸からトルクメニスタンの国境にかけての地域に居住するゴクレン(ギョクレン)やヨムート、テッケなどのトルクメン族が絨毯製作に携わっているとされる。本作もその中の一点と見做される。
サイズはペルシア語でザロニームと呼ばれる1畳大の小振りの絨毯で、織り密度は3.600kn/dm2(1㎝角に6×6)。
ペルシア絨毯の一般的なクォリティー指標で表記すると42RAJ(ラジ)相当で、部族民絨毯の中ではハイクォリティーの絨毯に位置付けられる。
制作年代は2000年頃とされているが、保存状態はよく、経年劣化も認められない。色柄とも単純素朴だが、伝統的なトルクメン絨毯の優品で、つくり手の温かみが伝わるような魅力に満ちている。

数寄の絨毯33197/ペルシア
トルクメン幾何連続文様絨毯
約147x110㎝
¥145,500
後払いサービス対象品です。
商品登録情報
商品名/トルクメン・幾何連続文様絨毯
品番/数寄の絨毯33197-58
生産地/イラン・北東部
製作年代/2000年頃(経年15〜20年/未使用品)
サイズ/147x110㎝
パイル/ウール
縦糸/ウール
織り密度/1㎝角に6×6=36knノット
計算上の総ノット数/582,120kn
※knとはknot(ノット=結び)の略
手織り工程における所要製作時間/約582時間
(熟練工/織りスピード1時間あたり1,000knとして換算)
手織り工程における所要製作日数:約73日
582÷8=72.75(8時間労働/日として換算)
単価評価 ¥250/1,000kn
販売価格:¥145,500
※582,120kn×(¥250/1,000kn)=¥145,530
※単価評価/ 対象作品の1,000knあたりの評価額。
トルクメン・幾何連続文絨毯:147x110㎝
ペルシア語でザロニームと呼ばれる1畳大サイズの絨毯で、2人掛け、3人掛けの
ソファー前の中敷などにご使用いただけます。
商品解説
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トルクメンの絨毯について

トルクメン族は、古くから絨毯づくりに長けた民族としても知られており、中でもテッケ、ヨムート、チョドル、サリク、エルサリ、サロールなどの部族集団が名高く、それぞれ部族独特のギュルと呼ばれる多角形の紋章のようなモティーフを用いた絨毯を製作している。
ギュルとは、ペルシア語で花を意味し、かつてはそれが各部族のトーテムであったといわれるほど多様なヴァリエーションがあり、これを縦横に並べ、全面的に展開させるパターンが、トルクメン絨毯の典型的なデザインとなっている。
カラーは、魔を避ける色として、トルクメン族に特に好まれた赤(濃い赤から紫がかった赤)が中心で、緑や黄褐色を基調としたものも見受けられる。織り密度は粗いものから中位のものまで、1㎝角に9〜36kn(ノット)。
絹製のものでは、もっと細かい織りの絨毯も見られる。技法的にはペルシア結びで、縦糸、横糸ともにウールが用いられるが、近作の中にはトルコ結びや縦糸に綿を使用したものも見られる。
トルクメン族は、絨毯以外にも、移動用のテントの入り口を飾る垂れ幕や鞍袋、寝具袋、衣装袋などの種々の袋類、鞍敷き、駱駝や馬の飾りなど数多くの羊毛製品を作っており、これが世界中の絨毯愛好家たちの目とまり、絨毯以上の高い評価をえて、収集の対象品となっている。
また、トルクメン絨毯の中には、敷物としてではなく、ユルタ(移動用の遊牧民のテント)に、砂塵・家畜・虫などの侵入を防ぐために掛けられるエンジと呼ばれる絨毯がある。
デザインは、礼拝用のミフラーブ(アーチ型のデザイン)に共通するものとなっており、その中でも、特に中央に十字形のデザインがあるタイプをハチュリと呼ぶ。
これらは、いずれも自家用として製作されるが、動物飾りや絨毯は、婚資として若い女性やその親族によって織られるケースも数多くあるとされる。
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