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ペルシア絨毯情報
PERSIAN CARPET
数寄の絨毯33175/ペルシア
トルクメン幾何連続文様絨毯
約148x100㎝
¥53,800(税別)
後払いサービス対象品です。
商品登録情報
商品名/トルクメン幾何連続文様絨毯
品番/数寄の絨毯33175-21
生産地/イラン・東北部
製作年代/近作(経年0〜10年)
サイズ/148x100㎝
パイル/ウール
縦糸/ウール
織り密度/1㎝角に5×4=20ノット
計算上の総ノット数/296,000kn
※knとはknot(ノット=結び)の略
手織り工程における所要製作時間/約296時間
(熟練工/織りスピード1時間あたり1,000knとして換算)
手織り工程における所要製作日数:約37日
296÷8=37(8時間労働/日として換算)
単価評価: ¥200/1,000kn
販売価格:¥53,800
※296,000kn×(¥200/1,000kn)=¥53.800
※単価評価/ 対象作品の1,000knあたりの評価額。
商品解説
トルクメン族は、チュルク語のオズク群に属する部族民で、イラン北東部からトルクメニスタン、アフガニスタンにかけての中央アジアに居住し、その多くが半農半牧の生活を営んでいるとされる。
イランでは、カスピ海東岸からトルクメニスタンの国境にかけての地域に居住する、ゴクレン(ギョクレン)やヨムート、テッケなどのトルクメン族が絨毯づくりに携わっているとされ、本作もその中の一点と見做される。
サイズはペルシア語でザロニームと呼ばれる小振りの絨毯で、織り密度は2,000kn/dm2(1㎝角に5×4)、ペルシア絨毯の一般的なクォリティー指標で表記すると30RAJ相当で、部族民絨毯の中では、やや上質な絨毯に位置付けられる。
ボーダーに辻褄のあわない不整形な文様も見受けられるが、部族民絨毯特有の色斑や織り斑と呼ばれる大きな歪みなど目立った瑕疵も見られず、しっかりとした仕上がりとなっている。手作り感のある、魅力的なトルクメン絨毯である。
トルクメン絨毯について
トルクメン族は、古くから絨毯づくりに長けた民族としても知られており、中でもテッケ、ヨムート、チョドル、サリク、エルサリ、サロールなどの部族集団が名高く、それぞれ部族独特のギュルと呼ばれる多角形の紋章のようなモティーフを用いた絨毯を製作している。
ギュルとは、ペルシア語で花を意味し、かつてはそれが各部族のトーテムであったといわれるほど多様なヴァリエーションがあり、これを縦横に並べ、全面的に展開させるパターンが、トルクメン絨毯の典型的なデザインとなっている。
カラーは、魔を避ける色として、トルクメン族に特に好まれた赤(濃い赤から紫がかった赤)が中心で、緑や黄褐色を基調としたものも見受けられる。織り密度は粗いものから中位のものまで、1㎝角に9〜36kn(ノット)。絹製のものでは、もっと細かい織りの絨毯も見られる。技法的にはペルシア結びで、縦糸、横糸ともにウールが用いられるが、近作の中にはトルコ結びや縦糸に綿を使用したものも見られる。
以下余談となるが、トルクメン族は、絨毯以外にも、移動用のテントの入り口を飾る垂れ幕や鞍袋、寝具袋、衣装袋などの種々の袋類、鞍敷き、駱駝や馬の飾りなど数多くの羊毛製品を作っており、これが世界中の絨毯愛好家たちの目とまり、絨毯以上の高い評価をえて、収集の対象品となっている。
また、トルクメン絨毯の中には、敷物としてではなく、ユルタ(移動用の遊牧民のテント)に、砂塵・家畜・虫などの侵入を防ぐために掛けられるエンジと呼ばれる絨毯があり、そのデザインは、礼拝用のミフラーブ(アーチ型のデザイン)に共通するものとなっている。その中でも、特に中央に十字形のデザインがあるタイプをハチュリと呼ぶ。これらは、いずれも自家用として製作されるが、動物飾りや絨毯は、婚資として若い女性やその親族によって織られるケースも数多くあるとされる。
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トルクメン・幾何連続文絨毯:148x100㎝
ペルシア語でザロニームと呼ばれる1畳大サイズの絨毯で、2人掛け、3人掛けの
ソファー前の中敷などにご使用いただけます。
