ペルシャ絨毯の通販サイト【数寄の絨毯】| 分かりにくいペルシャ絨毯の質と価格の関係を丁寧に解説。  適正評価による適正価格での販売を心掛けています。ペルシャ絨毯の商品価値、美的価値をご理解いただいてから、お買い求めいただけるようご提案させていただいています。

上手の手から水が漏れる…そんな感想を抱かせてくれる
トルクメンの手織りの絨毯です。 

トルクメン族は、チュルク語のオズク群に属する部族民で、イラン北東部からトルクメニスタン、アフガニスタンにかけての中央アジアに居住し、その多くが半農半牧の生活を営んでいるとされます。イランでは、カスピ海東岸からトルクメニスタンの国境にかけての地域に居住するゴクレン（ギョクレン）やヨムートなどのトルクメン族が絨毯づくりに携わっているとされ、本作もそうしたものの中の一点と見做されます。

サイズは1畳大の175×123㎝。織り密度は1㎝角に3×4=12ノット(1.200kn/dm2)ペルシャ絨毯(ペルシア絨毯)の一般的的なクォリティー指標で表記すると25RAJ相当で、やや粗めですが部族民絨毯の中では中位に位置づけられます。

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地色の臙脂色赤と部分的に用いられた無染の白とのコントラストが美しい魅力的な絨毯ですが、縁(ラペ)部分に不整形な文様が見受けられるところから、自家用、または内職仕事として、家庭内で製作された絨毯と思われます。その他には大きな瑕疵もなく、ボーダー部分の細かな文様も正確に織り込まれており、熟練した織り手によって作られた絨毯と見られ、評価価格もタイプBに準じています。

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​手仕事によって生み出された日常づかいの雑器に美を見出そうとした柳宗悦先生ほどの眼力はありませんが、​精緻な都市工房の絨毯には感じられない…どこか人間的な温かみある、この種の絨毯に、何故か、心惹かれます。

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