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ペルシア絨毯情報
PERSIAN CARPET
数寄の絨毯33207/ペルシア
ビドゲネ・メダリオンコーナー文様絨毯
約218x140㎝
¥228,900
商品登録情報
ビトゲネ絨毯について
ハマダーンを中心とする西ペルシア一帯は、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、急激に拡大した欧米の絨毯需要に対応するために、重要な役割を果たした地域で、また、良質な絨毯の生産地としても知られている。
ザンジャーン(ザンジャン)州の州都ザンジャーン市の西50㎞に位置するビドゲネも、良質な絨毯を生産する産地のひとつとされているが、取引上は、ハマダーン・グループに含められ、ハマダーン産や近隣の大きな絨毯産地ザンジャーン(ザンジャン)産として取り扱われることも多いとされる。
デザインは、同じく近隣の絨毯産地で、欧米の絨毯愛好家から高い評価を受けている…ペンダント(サルトランジ)、あるいは吊りランプ(ゲンティール)を伴ったビージャール産のメダリオンタイプの絨毯に類似したものが多く、他にハーッジ・ハーノミと呼ばれるフィールド下部がW型となったデザインのものや、ポールメタリオンと呼ばれる複数のメダリオン(トランジ)を直列に配置したものなどがよく見受けられる。
フィールド内に用いられるモティーフとしては、山羊の頭、魚や鳥などが多く見られ、ボーダー部分には、その形が亀の甲羅に似ているところから名付けられたというタートル・ボーダーやリンゴの花などがよく用いられているといった特徴があるとされる。色合いは落ち着いた濃い赤色、ワインレッドの物がよく見られ、織り密度は、1,600-3,600kn/dm2。ザンジャーン(州内ではトップクラスの良質な絨毯とされている。
商品名/ビドゲネ・メダリオンコーナー文様絨毯
品番/数寄の絨毯33207-84
生産地/イラン・ビドゲネ
製作年代/現代(経年2〜10年/未使用品)
サイズ/218x140㎝
パイル/ウール
縦糸/綿
織り密度/1㎝角に5×5=25ノット
計算上の総ノット数/763,000kn
※knとはknot(ノット=結び)の略
手織り工程における所要製作時間/約763時間
(熟練工/織りスピード1時間あたり1,000knとして換算)
※763,000kn÷1,000kn=763時間
手織り工程における所要製作日数:約95日
763÷8=95.375(8時間労働/日として換算)
制作単価評価: ¥300/1,000kn
販売価格:¥228,900
※763,000kn×(¥300/1,000kn)=¥228,900
※単価評価
対象作品(絨毯)の1,000knあたりの評価額。
商品解説
具象的表現と幾何学的な形態を有した、都市絨毯と部族民絨毯、その両方の特色を混淆させたようなメダリオン・コーナー・デザインの絨毯で、ビドゲネと呼ばれる小さな村の絨毯工房で制作されたと見られる絨毯。
因みに、ビドゲネとは、ザンジャーン(ザンジャン)州の西部に位置する小さな村の名で、州内ではトップクラスの良質な絨毯の生産地として知られているが…取引上はハマダーン・グループに含められる。
また、近隣に大きな絨毯産地・ザンジャーン(ザンジャン)があるため、ビドゲネ産の絨毯は、ザンジャーン産として取り扱われることも多いとされる。
縦糸には綿が用いられ、大きさはペルシア語でドザールと呼ばれる約3㎡ほどの部屋敷きサイズで、織り密度は1㎝角に5×5=25ノット。
ペルシア絨毯の一般的クォリティー指標で表記すると35ラジ相当で、中級の上に属し、良質の調度絨毯に位置付けられる。
都市絨毯の影響を強く受けて制作された村人(部族民)絨毯の典型ともいえる絨毯で、フィールドやボーダーに充填される文様も、曲線花文というよりは幾何学的であり、部族民特有の素朴な味わいが感じられる作品となっている。
