空飛ぶ絨毯に秘められた歴史-12
- 数寄の絨毯

- 2024年3月24日
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この悪魔は、かつて王宮に仕えていた貧弱な兵士以外の何者でもなかった。彼は末の王女を救うために捕まり、宦官によって追放され、屈辱を受け、敗北したのだった。この出来事がカリフの耳に届くと、彼は烈火の如く怒った。彼は王女を塔の中に監禁し、屈辱を与えるために宮廷の殺し屋、ザンジバル(タンザニア)からやってきた雲突くような黒人奴隷と結婚させることを決定した。兵士は、ムスターファと名乗るクルドの若者で、今は戻ってきている。眼下の衆目を浴びる中、彼は滑空して去っていった。バーザール商人たちはヤンヤの喝采を贈った。若い恋人たちが絨毯に乗って駆け落ちしたとき、生え抜きの警備兵の一陣が黒いアラビアの雄馬に跨り宮廷の外へと追撃を加え後を追った。しかし空飛ぶ絨毯は雲の彼方へと消え去っていた。
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