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空飛ぶ絨毯に秘められた歴史-5

執筆者の写真: 数寄の絨毯数寄の絨毯

更新日:2024年3月17日

初版/Australian literary magazine、Meanjin, Vol.63, No.2, 2004

再版/USA in Southwest Revew, Vol91, No.1, 2006

研究論文から


女王が帝位についた紀元前977年に、タルムード(ユダヤの教え)学者である宮廷の錬金術師が、小さな茶色の絨毯を地上から2-3フィート(約61〜91センチ)の高さに空中浮遊させており、その何年か後、女王は立派な空飛ぶ絨毯をソロモン王に贈ったという。それは愛の証として緑の絹の金銀で刺繍され宝石が散りばめられたもので、その長さや広さは、王の軍隊を全部その上に乗っけることができるほどのものであったという。王は、イェルサレムに寺院を建立中で、その贈り物を受け取ることができず、そのまま廷臣にそれを与えてしまった。このつれない仕打ちの報を聞いた女王はひどく失望し、女王は絨毯職人を追放するとともに、二度と空飛ぶ絨毯に係わりを持とうとはしなかったといわれる。


次回は3/17

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