手織り絨毯雑学-絨毯文化の広がり5

中央アジアの絨毯-ウズベキスタン共和国


1991年ソ連崩壊により独立したCIS諸国のひとつで、国民の80%がウズベク人で占められている。ウズベクとは、トルコ語のオズベクO'zbek「自身が主君」を意味し、ジョチ・ウルス(キプチャク汗国)の支配者のひとりウズベク・ハン(1313-40)に由来するといわれ、サファヴィー朝に度々侵略を試みた遊牧民族であった。サマルカンド、ブハーラー、ヒヴァ、コーカンドなどシルクロードの要衝都市を含み、これらはかつての絨毯の集積地でもあり、今も絨毯の商いは続いている。現在のウズベキスタンでもトルクメン族をはじめ、同じテュルク系のカラカルパク(黒い帽子の意)族などが絨毯をつくっているが、染織品としてはイカット(絣)やスーザニー(刺繍布)などが主流となっている。


近年情報として…

手織り技術の伝統があるためか、手織り技術を有したアフガン難民が多数流入したためか不明だが、今から30年ほど前に、エスファハーンやゴム(クム)産のペルシア絨毯と見間違うような、この地の伝統にないデザインの絨毯が、サマルカンド近辺の絨毯工房で製作されていたのを見かけたが、今も引き続いて製作されているようである。ペルシャ絨毯のフェィク絨毯(産地)と見るが、新しい絨毯文化の広がりと見るか…意見の別れるところである。

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