数寄の絨毯2020年8月23日1 分手織り絨毯雑学-絨毯文化の広がり7中央アジアの絨毯ーカフカース(コーカサス) カフカースは黒海とカスピ海に挟まれた山岳地域で、ヨーロッパ最高峰の標高5,642mエリブルース山を筆頭に4,000mを超える高峰を擁する大カフカース山脈から北を北カフカース、南をザカフカース(トランスコーカサス)と呼んでいる。ザカ...
数寄の絨毯2020年8月16日1 分手織り絨毯雑学-絨毯文化の広がり6中央アジアの絨毯-カザフスタン共和国 1991年独立したCIS諸国のひとつで、国民の63%がカザフ人、世界最大の内陸国である。カザフの名はトルコ語で「放浪者」「自由な人」を指し、16世紀ウズベクの連合から分離したといわれる。パイル織り絨毯の製作技術及びその伝統は、この地の一...
数寄の絨毯2020年8月12日1 分手織り絨毯雑学-絨毯文化の広がり5中央アジアの絨毯-ウズベキスタン共和国 1991年ソ連崩壊により独立したCIS諸国のひとつで、国民の80%がウズベク人で占められている。ウズベクとは、トルコ語のオズベクO'zbek「自身が主君」を意味し、ジョチ・ウルス(キプチャク汗国)の支配者のひとりウズベク・ハン(131...
数寄の絨毯2020年8月11日2 分手織り絨毯雑学-絨毯文化の広がり4中央アジアの絨毯-アフガニスタン アフガニスタン北西部のヘラートは、15世紀初めティームール朝シャー・ルフによって都となり華麗な文化の花開いた地であり、サファヴィー朝においてもホラーサーンの中心地として、絨毯づくりで名の通った場所でもある。アフガニスタンとはアフガーン人の国...
数寄の絨毯2020年6月26日4 分ペルシア絨毯の素材/絹(シルク)に関する雑学2① 蚕/silkworm/ケルメ・アブリーシャム/学名 Bombyx mori 絹は動物性繊維に属し、絹の原料となる繭(まゆ cocoon ピーレ)をつくる蚕(チョウ目カイコガ科)の種類によって、家蚕絹と野蚕絹に大別される。家蚕絹は人類が数千年をかけて家畜化し、屋内での...
数寄の絨毯2020年4月1日1 分ペルシア絨毯の素材/絹(シルク)に関する雑学1絹は独特の輝きと艶を有し、その華麗さから宮廷用の絨毯としても尊ばれてきました。絹はイランでも古くから産出し、1885年、ヨーロッパから蔓延した蚕菌病(ペブリン)による蚕の絶滅騒ぎが起こる前までは、イランの主要輸出品でもありました。
数寄の絨毯2020年2月26日2 分ペルシア絨毯の素材/データに見るウールの実力。ペルシア絨毯の素材 有害なホルムアルデヒドを吸着。湿気を吸い取り梅雨時もサラッと快適。断熱効果が高く、冬はあたたかく、夏は涼しく。汚れがつきににく、しかも汚れが落ちやすい
数寄の絨毯2020年2月26日3 分ペルシア絨毯の素材/ウールに関する雑学2羊 /sheep/グースファンド/学名 Ovis aries 羊毛は羊から採取された毛のことですが、現在羊は3,000種に及ぶといわれるほど、人の手により改良が加えられてきました。学術的分類で表現すると、動物界・脊索動物門・脊椎動物亜門・哺乳綱・ウシ目・ウシ亜目・ウシ科・ヤギ
数寄の絨毯2020年2月2日1 分ペルシア絨毯の素材/ウールに関する雑学1ペルシア絨毯の素材/ウールに関する雑学 羊の史話 羊と人間の共存は古く、ざっと1万年ほど前に遡るとされている。旧約聖書の『創世記』のなかでも、アダムとイヴの二人の息子、カインとアベルにまつわる羊との関連が述べられている。
数寄の絨毯2020年1月22日2 分手織り絨毯雑学|16〜18世紀/サファヴィー朝ペルシアを訪れペルシア絨毯に関する貴重な見聞を残した人々ポープダイヤモンドの所有者として、ダイヤモンドの歴史に名を刻む探検家、宝石商として知られるジャン・パブティスト・ダヴェルニエ 17世紀初頭・サファヴィー朝ペルシアの都エスファハーンを訪れ、マイダーン(マイダーネ・エマーム広場)付近の宮廷工房で、金糸を用いた絹絨毯がつくられて...
数寄の絨毯2020年1月14日2 分手織り絨毯関連雑学/1月14日ニアチュールと絵画調絨毯 絹の製法と共に門外不出とされてきた中国の製紙法がイスラーム世界に伝えられたのは、751年、中央アジアの覇権を巡って行われたタラス湖畔の戦いで、高仙芝率いる唐軍に勝利したアッバース朝軍が、捕虜として中国の製紙職人を連れ帰ったことに始まるとされる。