ペルシャ絨毯の通販サイト【数寄の絨毯】| 分かりにくいペルシャ絨毯の質と価格の関係を丁寧に解説。  適正評価による適正価格での販売を心掛けています。ペルシャ絨毯の商品価値、美的価値をご理解いただいてから、お買い求めいただけるようご提案させていただいています。

深紅と濃紺の鮮やかな対比が印象的な…幾何文を主体としたケルマーンシャーの絨毯です。メダリオン・コーナーと呼ばれるデザイン様式で制作されたローカル色豊かな絨毯で、フィールド中央には星型のメダリオンが置かれ、その外側には鳥頭と呼ばれる鉤型の装飾文が取り巻き、フィールドの天地には孔雀の上に4本足の鳥が乗ったモチーフが、左右対象に描かれています。鳥は吉祥を顕すモチーフとして用いられ、一説では、雨をもたらす使者としての役割も果たすとされています。

フィールド内やメイン・ボーダー、サブ・ボーダーに織り込まれた様々な幾何文も、鳥獣あるいは植物などを起源として変貌を遂げてきた形象と考えられおり、それぞれ豊穣や子孫繁栄、あるいは魔を払う護符など、世俗的な意味合いをもつとされます。サイズはペルシア語で、ザロニームと呼ばれる1畳大の170ｘ108㎝で、織り密度は1㎝角に約25kn(ノット)

ペルシャ絨毯(ペルシア絨毯)の一般的なクオリティー指標で表記すると35RAJ(ラジ)相当で、中位レベルの絨毯にカテゴライズされるますがケルマーンシャー産の絨毯の中では、上質の絨毯とされます。

パイルには良質のウールが用いられ、また、不整形な文様や色斑などは見当たらず、しっかりとした仕上げとなっています。絨毯上部のボーダー部分に、APADANA IRANと工房名らしき名前が英文で織り込まれているところからもケルマーンシャーもしくはその周辺の絨毯工房で、熟練した織り子の手によって、製作された絨毯と見ることができます。制作年代は2000年頃とされていますが、未使用品で保存状態は良好で、経年劣化も見られません。ソファ前の中敷として、リビング空間を美しく演出してくれる逸品