数寄の絨毯 ppckm.net がお届けする
ペルシア絨毯情報
PERSIAN CARPET
数寄の絨毯33146/ペルシア
サナンダージュ(センネ)幾何メダリオン文様絨毯
約100x75㎝
¥27,000(税別)
販売済み
商品登録情報
商品名サナンダージュ幾何メダリオン文様絨毯
品番/数寄の絨毯33146-11
生産地/イラン・サナンダージュ(センネ)
製作年代/近作(経年0〜10年/未使用品)
サイズ/100x75㎝
パイル/ウール
縦糸/綿
織り密度/1㎝角に4×4=16ノット
計算上の総ノット数/120,000kn
※knとはknot(ノット=結び)の略
手織り工程における所要製作時間/約120時間
(熟練工/織りスピード1時間あたり1,000knとして換算)
※120,000kn÷1,000kn=120時間
手織り工程における所要製作日数:約15日
120÷8=15(8時間労働/日として換算)
完成までの所要時間:推定約2ヶ月
※織り機の準備から洗い・仕上げまで、本作完成までに要したと思われる制作時間
①基準単価:¥250/1,000kn
②百分率評価:90%
③単価評価:(①×②)/1,000kn=¥225
販売価格:¥27,000
※120,000kn×制作単価評価(¥225/1,000kn}=¥27,000
※120時間×(¥225/時)=¥27,000
※①基準単価とは
作品価値の根拠(質と価格の関係)となるものを明確して、ご提案させていただくために、制作原価の約70%を占めるといわれる…織り職人の労働単価を基準ベースとして、本サイトが独自に算出させていただいた1,000kn(ノット)あたりの…ペルシア絨毯の標準的評価額
※②百分率評価とは、
ペルシア絨毯の標準的評価(①基準単価)と対象作品の現地評価、その差異を指数で表したもの。
③単価評価
対象作品(絨毯)の1,000knあたりの評価額。
商品解説
サナンダージュ・幾何メダリオン文絨毯:100x75㎝
玄関マットに最適な小振りの絨毯ですが、2人掛け
ソファー前の中敷などにもご使用いただけます。
ハマダン絨毯について
サナンダージュとは聞きなれない名前だが、コルデスターン(クルデスターン)州の州都であり、古名はセンネ。絨毯愛好家なら誰もが知っている…価値ある絨毯を数多く作り出してきたペルシア絨毯の著名産地のひとつで、センネ結び(ペルシア結びと同義語)の名でも広く知られている。
かつて絨毯の世界で名を馳せたこの町は、ビージャールと並びクルド(コルド)の一大中心地となっている。本作も、この地に居住する同部族によって手織りされたものと見做されているが、緻密な描写や織りをその特徴とする古き良きセンネの絨毯(クルドの絨毯)とは、まったく異なるタイプの絨毯として織り上げられている。
サイズは100x75㎝。玄関マットサイズの小振りの絨毯で、織り密度は/1㎝角に4×4=12ノット。ペルシア絨毯の一般的クォリティー指標で表記すると30ラジ相当で、中位レベル絨毯に位置付けられる。文様構成にヘーティー柄や反復ボテ文などの意匠が用いられているところに…僅かながら、この地で受け継がれてきた織りの伝統を見ることができる。タブリーズのマヒ柄と似通った素朴な味わいのする絨毯である。

サナンダージュ絨毯について

販売済み
サナンダージュは、イラク国境沿いにあるコルデスターン州の州都であるが、こと絨毯に関しては未だにセンネという名が通用している。住民のほとんどがクルド(コルド)人の支族であるグーラーニー族で、古き良きセンネの絨毯は、この部族によって織り継がれてきたといわれるが、近年その生産量が減少し、希少な絨毯となっている。
このセンネの絨毯の特徴は、他のクルド(コルド)人がつくるものとは異なり、横糸の数は1本、密度の高い織りで、パイルを短く刈り取った薄い仕上がりの絨毯となっている。見かけも、細かいボテ文やヘラーティー文の反復柄や少し角張ったメダリオン・コーナー・デザインなどの洗練された意匠が採用されている。
カラーは常に強烈で表情豊かで奔放、多色使いにもその特徴があり、15色以上用いられた絨毯を見かけることもある。地組織は、よこ糸、たて糸とも通常強い良質の綿か用いられ、小さなものではウールが使われたり、絹絨毯では絹の地組織が使われることもある。
デザイン・パターンは、前述したようにファラーハーンあるいはヘラーティー・デザイン、さまざまな小さなボテ文、パルメット柄、六角形の反復柄、メダリオンの中の多様な花文あるいは反復文様で構成され、ボーダーやガードには、葉や花柄ブドウ文が、フィールドと拮抗するよう明るい色調で用いられることが多い。また、このタイプの絨毯の織り密度は3,000kn/dm2(1㎝角に5.5×5.5)を超え、近年のものでは高い水準のもので5,000kn/dm2(1㎝角に約7×7)、中には2,000kn/dm2(1㎝角に4.5×4.5)以下という、やや織りの粗いタイプの絨毯も見受けられるが、オールドやアンティークのものでは、8,000kn/dm2(1㎝角に9×9)という細かな織りの絨毯も、希ではないといわれる。
因みにセンネ(ペルシア)結びの語源とはなっているが、織られている絨毯はトルコ結びである。古き良きセンネの絨毯の伝統を受け継いでいる…これらのクルド(コルド)絨毯は、装飾品としても収集品としても、価値があるとされ、また、オールドやアンティークのものは、オークションで、つねに最高値をつけるといわれる。